壮大なゲームだと思え

「人生は壮大なゲームである」との教えから、会社の成長を実現させようと模索している一役員の戯言である。ちなみに「人生は壮大なゲームである」は今思いついたので誰の教えでもない。

【Gマーク】今後物流業界でデフォ化する認定制度

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トラックでよく見るこのマークとは?

国土交通省が平成15年に新設しゴリ押ししている『安全性優良事業所認定

Good「よい」Glory「繁栄」の頭文字をとって『Gマーク』と呼びます。

荷主企業が、より安全性の高いトラック運送事業者を選びやすくするために、安全性評価委員会の評価を経て、全日本トラック協会(全国貨物自動車運送適正化事業実施機関)が認定した事業所のことを指します。

簡単にいうと「一定の安全性がある事業所だから安心して使ってね!」というもの。

ここ数年で物流業界内でもやっと浸透してきたという印象でしょうか。

Gマークについて | 全日本トラック協会

 

 

Gマーク有効期限

このGマーク、1回とってしまえば永久的に有効かといえばそうではありません。

初回認定で2年、初回更新で3年、それ以降で4年の有効期限となり、常に更新しなければならず年間を通さないとクリアできない基準もあるのでGマーク取得を目指す運送業者としては常に意識しつつ業務にあたらなければいけません。

 

 

Gマーク認定事業所数

車を運転していると結構見かけることが多いので簡単に取れるんじゃないの?とお思いでしょうが実際の認定事業所数は平成29年現在で全国84,604事業所のうち24,482事業所28.9%しか取得していません。

よく目にする割には少ない印象を受けますが、取得事業所は所有台数の多い企業が多く認定数の割には見かけることが多いですね。

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年々増加傾向にありますが個人的な予想では5年後35~40%付近で頭打ちになるのではないかと思っています。

 

 

Gマーク認定率

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これ調べてて思いましたよ。認定率高っ!

やっぱ簡単にとれる認定なんじゃないの?と思ってもおかしくないですね…。

1年に1回7月しか申請できないことと、先程も言ったとおり年間を通して行う項目があるので「所得を目指す事業所は必ず取る意識が高い」ことが認定率の高さに繋がっているといえます。

記念受験感覚で申請する事業所が認定されるほどハードルが低くないですからね。

 

 

 

Gマーク認定制度評価基準

 このGマークの評価基準はどのようなものなのかを見ていきます。

大きく3つの項目に分かれ各項目でさらに小項目があります、この3つ(100点満点)すべてで基準点以上を満たし、さらに合計80点以上を満たさなければなりません。

  • 安全性に対する法令の厳守状況40点満点(基準点32点)
  • 事故や違反の状況40点満点(基準点21点)
  • 安全に対する取組の積極性20点満点(基準点12点)
  • 法に基づく認可申請、届出、報告事項が適正になされていること
  • 社会保険等の加入が適正になされていること

この書類すべてを用意すると大体参考書1冊程度の厚みになります。

80点以上とれば認定となりますが100点満点を取ると特典が用意されていて、次回更新時に申請書1~2枚程度で更新できます。

できれば100点取りたいとこですよね?

ちなみにうちの会社は87点でした。初回申請で全て自分でやった点を考慮すればよくやった!ことにしておきましょう。

下の2つに関しては通常の運送事業者であればほぼ間違いなく問題ない項目ですが、台数の申請報告と実際が違うことや、運行管理者・整備管理者などの変更が遅れていたりすることがありえますので再度確認をしましょう。

 

 

Gマークメリット

Gマークを取得すると取引が優位にできたり、運送料金の値上げができたりと売上に直結する部分がないことも取得率が低い要因です。

取引条件にGマーク取得がある荷主も多少増えてきているようなので将来的な売上への影響の可能性は高いと言えます。

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特段目立つ項目はありませんが、事業所数がいくつかある企業であれば「IT点呼の導入」、「点呼の優遇」はメリットとして大きいものがありますが、本社しかないような企業では「保険料の割引」くらいですね。

保険料の割引」も貨物保険のみで対象の保険会社もかなり限定的となります。

中小零細企業では必要ないと判断されても仕方ありませんね。

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