私と同じ運送業で苦悩の日々を送っている方こんにちは。こんばんは。
逆に順調すぎて笑いがとまらん方もこんにちは。こんばんは。
運送業なんて興味ない方こんにちは。こんばんは。ヨジチチでございます。
3大運送費用
製造業、小売業などなど商品を運ばなければいけない企業では『運送費』が必ず発生していますよね?
単純に運送費といってもその中身は大きく「輸送費・保管費・荷役費」の3つで構成されており必要に応じてその割合は変わってきます。
- 輸送費・・・積込地から降し地まで運ぶ費用
- 保管費・・・大口の荷物を一括で保管、管理する費用
- 荷役費・・・トラック、船舶、倉庫での積み降しの費用
輸送費が発生すれば積込、荷降しをドライバーが行う場合においては必ず荷役費も発生しなければいけませんが、実際にはこの荷役費が発生する状況は船舶や倉庫など荷役作業のためだけに人員を配置しなければいけない場合にしか発生していません。
トラックなどの積降しでは運送費に含まれていることが大半で、これがまかり通っています。
これには様々な要因があり、以前のブログでも触れています。
輸送費は削りやすいコスト
コスト削減するにあたり企業はどこから手を付けていくのか?
製造業を例に考えてみます。
人件費
占める割合が大きく効果は抜群だと思いますが、社員のモチベーションは下がりますので一時的な効果しか見込めず長い目で見れば効果は薄いでしょう。
アルバイトやパートの削減も一時的な効果は大きいかもしれませんが、しわ寄せがくることが容易に想像できるため効果は薄いです。
ここの改善策があれば実行するべきでしょう。
賃料
これも大きな割合を占めますが、そう簡単にはいきません。
作業をストップさせる、機械の移動をするなどのデメリットも多くなかなか踏み切れませんからね。
役員報酬
役員報酬をどれだけとってるかで効果は違いますが、これ意外と実行しない。
手っ取り早く業務には支障でないんだけどね。効果はまぁまぁですかね。
原材料費
商品を売る製造業では「質」はかなり大事な要素、この原材料費を削ることは会社の信用にかかわることなので慎重に進めないと重症を負うことになりかねません。
効果は大きいがリスクも大きい。
細かい経費
コピー用紙は裏紙使う、電気はこまめに消す、エアコンはつけないなど細かい経費削減は簡単にできる反面効果は非常に薄く、社員のモチベーションが下がる可能性も秘めています。
そこで登場「運送費」
ここでいう運送費は「積込地から降し地まで運ぶ輸送費」のことを指します。
古の時代からの悪い流れが原因とはいえますが、この輸送費は結構軽視されがちで「荷物を送れればいい」と考えられていますので経費削減の一番手に名を連ねることが多いです。
まぁ間違ってないんだけどね!
この考えから自社の必要車両数を満たしていれば後は安ければよく、商品に傷がつけば運送会社へ請求すればいいし、事故なんて年に1回も起こらないから気にしない。
安い運送業者へまるで携帯電話のように乗り換えている企業もありますが、これ正解よね。
だって安く運ぶ業者はいっぱいいるもんね。
料金でしか勝負できない運送会社が悪い。
それが原因で輸送費は保管費、荷役費にくらべ下がり幅が大きくなっています。
しかしこれからは
ここにも書いていますが経営悪化が続く運送業界は人件費高騰、人手不足の影響もあり、以前のような乗り換えキャンペーンを行えるほど余裕がありません。
目先の利益を求めて今後も乗り換えを続けるようでは、気付いた時には「運んでくれる会社がいない」なんてことになりかねませんし、そこから新たな運送業者が見つかったとしても足元を見られ運送料金の大幅アップで大打撃を受けるかもしれません。
長い目で見るなら今から運送業者を抱えておける運送料金を掲示するほうがいいかもしれませんね。